2012-02-06 第二章 計画始動 カッカッカッ…。 硬い床を踏むブーツの音が聞こえる。 数は二人程か…。 俺はそう判断した。 向こうはおそらくアサルトライフルと拳銃で武装しているはず。 対して俺は前に釣りで使ったナイロン糸のみ。 偶然ではあるが、こちらにも武器がある。 決して不利ではない。 自分の計画を始動させるため、戦いを始める。 未来で死ぬのは構わない。 だが、ここで死ぬのは悔しくてならない。 だから勝つ。 勝って、世界を変える。 これが俺の今の最上の願いである。