第二章 計画始動

カッカッカッ…。

硬い床を踏むブーツの音が聞こえる。

数は二人程か…。

俺はそう判断した。
向こうはおそらくアサルトライフルと拳銃で武装しているはず。

対して俺は前に釣りで使ったナイロン糸のみ。

偶然ではあるが、こちらにも武器がある。

決して不利ではない。

自分の計画を始動させるため、戦いを始める。

未来で死ぬのは構わない。

だが、ここで死ぬのは悔しくてならない。

だから勝つ。

勝って、世界を変える。

これが俺の今の最上の願いである。